四旬節第2主日

福音朗読箇所 ルカ9・28bー36

[説教]

「これは私の子、選ばれた者。これに聞け」

 イエス様が祈りの為に山に登理、預言者と共に語り合いながら、光り輝く姿を弟子たちに見せました。このことはルカが述べています。

 イエス様は祈っている間に変容をしました。これが起きる数日前、ご自分の受難と律法学者やファリサイ派の人々との戦いについて初めて弟子達に知らせています。しかし、今日父との出会いのおかげで暗闇と苦しみの道が輝いています。愛は死よりも強いのです。この道は復活に導く解放の道となることです。


 旧約聖書では、神との出会いの後、モーセの顔が輝いた状態で残り、その光で同胞を盲目にさせない為にずっと顔に覆いを掛けていました。今日イエス様の受難の苦しみと死の時が、益々確かとなっている時にこの栄光の変容を通して復活の希望が予想されています。この変容のお陰でイエス様が山から下りて、自分の敵と直面する為にエルサレムに上る勇気をもらえました。


 今日神様の唯一の声を聞かなければなりません。今回の箇所で一番重要なのはイエス様の外側の変容の奇跡ではなく、神の現れです。

 私達も変容や回心をする為にイエス様の言葉を聞く必要があります。これは四旬節の目的であり、神との出会いによって私達が新たな者になる事です。福音では変容は何回も起こっています。例えばイエス様が、人生で犠牲になった方や社会に見捨てられた者、罪人を変容させた事です。イエス様との出会いのお陰で彼らが再び生きる希望や喜びを見つけることが出来ます。これは街の外へ追い出された重い皮膚病や6人の夫と生活をしていたサマリア人の女、徴税人のザアカイ、十字架につけられた盗人の歴史です。


 また、歴史的にも大勢の人がイエス様と出会った後、自分の人生を新たにすることの意味を学びました。今日私達も病気や弱さ、負け、失敗の経験があっても、再び人生の喜びや世の巡礼の成功を与えられる変容の体験をすることが出来ると思います。

 

 皆さん、変容とは前に進んで行くことです。沈んだ所に永久に残らないようにしてくれます。この場面でペトロはイエス様に山に残ることを望んでいます。

「仮小屋を3つ建てましょう」しかし、イエス様はペトロに山を下りましょうと呼びかけます。今日神は快適な日常を去りアブラハムの様に歩んで行くことを望んでおられます。「私はあなたをカルデアのウルから導き出した主である」と。


 信仰によって、自分の過去に残る事と現在の快適すぎる生活を過ごす事を避けることが出来ます。信仰は不動と対流と戦います。すでに前に進んで行く事、と言う自由な旅行日程です。

 弟子は真面目にイエス様のメッセージを受け止め、そして黙想する事です。神の御言葉は新しい方法や展開を見つけることを許されています。「私は道であり、真理であり、命である」

 この詩編が述べている通り、神は私達の光、私達の救いなのです。

 今までモーセや預言者が神の声を聞きました。これから後、私達に聞こえてくる声はイエス様の声、ただ一つです。